ISOマネジメントシステム規格の追補版(気候変動への配慮)発行について

マネジメントシステム認証登録組織各位

2024年5月24日
一般財団法人 ベターリビング
システム審査登録センター

ISO マネジメントシステム規格の追補版(気候変動への配慮)発行について

平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
 ISO(国際標準化機構)から、既存のマネジメントシステム規格(ISO9001,14001,45001 、 ISO/IEC27001 等)に対して、箇条 4.1 及び箇条 4.2 に「気候変動の課題への考慮」を求める記述を追加する「追補(Amendment)版」が発行されました。
 認定機関(JAB、ISMS-AC)は、「マネジメントシステム規格 気候変動の追補版の対応について」を発行しました。
 当センターでは、 これを受け下記のとおり対応をまとめましたのでお知らせ致します。

 各追補では、組織及びその状況の理解において、気候変動が関連する課題であるかどうかの決定を求めています。

1.組織での対応
  QMS、EMS、OH&SMS、ISMSの各マネジメントシステムの認証組織は、自組織のマネジメントシステムの開発、維持、有効性において、気候変動の側面とリスクを考慮し、該当する場合は、組織の目標や活動に組み込んでいることを確認して下さい。

2.審査
  審査では、「気候変動」を含め、関連性があると判断した全ての外部及び内部の課題を考慮していることを確認します。

3.対応審査開始時期
  開始時期は、改めてお知らせします。

 

<参考> 追補版での追加の文言 他


追補版での追加の文言

4.1 組織及びその状況の理解
    組織は、組織の目的に関連し、かつ、そのマネジメントシステムの意図した成果を達成する組織の能力に影響を与える、外部及び内部の課題を決定/明確しなければならない。
   【追加文】
    組織は、気候変動が関連する課題であるかどうかを決定しなければならない。

4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解
    組織は、次の事項を決定しなければならない
    - マネジメントシステムに関連する利害関係者
    - それらの利害関係者の関連する要求事項
   【追加文】
    注記:関連する利害関係者は、気候変動に関連する要求事項を持つ可能性がある。


関連リンク

1.IAFとISOの共同声明(ジョイントコミュニケ)
  https://iaf.nu/en/news/iaf-and-iso-publish-joint-communique/
  ※日本規格協会のWEBサイトに追補版を含む上記の和訳が掲載されています。
  https://webdesk.jsa.or.jp/pdf/dev/md_6181.pdf

2.JAB 公益財団法人日本適合性認定協会
  https://www.jab.or.jp/news/2075

3.ISMS-AC 一般社団法人情報マネジメントシステム認定センター
  https://isms.jp/topics/news/20240401.html

4.追補版の入手
  各マネジメントシステム規格の追補 英語 邦訳 は、日本規格協会 Webdesk ページ から
  無料でダウンロード可能です。(要会員登録) 例) ISO9001:2015/Amd1:2024
  https://webdesk.jsa.or.jp/

5.気候変動による影響 (気候リスク) を理解する上で、参考となる情報:
 ・ 環境省 気候変動適応プラットフォーム
  https://adaptation-platform.nies.go.jp/